- 2021-09-29
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シロアリ対策(予防)で一戸建てを自分でするメリットや方法は!?
一戸建ての我が家を自分の力でシロアリ対策をやりたいと思われる方も少なくないとは思います。
業者に頼めば、お金がかかり家計には大きな出費ですから・・・
また、自分で対策や予防ができれば、悪質な業者にも会わずにすみます。
そこで今回は、自分の力で一戸建てのシロアリ対策を行う方法やメリット・デメリットについてご紹介します。ご自身で対策を行うことで、業者に頼む必要がなくなり、家計に負担をかけずに済みます。また、自分で行うことで悪質な業者に騙されるリスクも軽減できます。
一戸建てのシロアリ対策は、経験や知識が必要ですが、最低限の方法を身につけることで効果的な予防が可能です。以下では、自分で対策を行う方法について詳しくご説明します。
目次
自分で一戸建て住宅を本格的にシロアリ対策(予防)する方法
大切な一戸建て住宅をシロアリから守るために、効果的な対策と予防策を実施することが重要です。まずは自宅にシロアリがいないかどうかを確認することから始めましょう。以下の手法を参考にして、自己点検を行ってください。
【シロアリ】の有無を確認する方法
自宅にシロアリが潜んでいるかどうかを確認するためには、以下の方法が役立ちます。
- 木部の外観チェック
家の周りや内部の木部に異常がないか目視で確認しましょう。シロアリによる木材の食害は、表面に小さな穴や木くずがあることや、木材自体が脆くなっていることで判断できます。 - 壁や床のチェック
タップやハンマーで木部を軽く叩いて音を聞きます。もしホソミシロアリがいる場合、中空の音がすることがあります。また、床が踏み抜けるような柔らかさもシロアリの活動を示すサインです。 - 羽アリの目撃
部屋の中や周辺で羽アリを見かけた場合、シロアリの巣が近くにある可能性があります。羽アリは繁殖のために巣立つため、出現時期によってはシロアリの存在を察知することができます。
もし、上記の点検でシロアリの存在が疑われる場合は、迅速に専門業者に相談し、[駆除]を行うことをおすすめします。シロアリ被害は深刻化すると修復が難しくなるため、早期の対応が重要です。
それでは、シロアリ対策(予防)の自分で作業する場合の手順をご紹介します。
- 対策(予防)について
- 必要な道具を揃える
シロアリ対策には、散布や処理に使用する道具を準備する必要があります。防護服、マスク、手袋などの個人保護具の着用は安全のために必須です。また、散布用のスプレー容器やブラシ、掃除道具なども用意しましょう。
- 薬剤について
シロアリ対策には、薬剤の使用が効果的です。市販のシロアリ駆除剤や予防剤を選ぶ際には、効果の高さや安全性、使用方法などを確認しましょう。専門業者に相談して適切な薬剤を選ぶこともおすすめです。
- 散布開始
薬剤を正しく混合し、シロアリの活動が多いとされる木部や地下などへの散布を行います。薬剤の使用方法に従いながら、丁寧に処理を行いましょう。また、家の周囲の土壌や庭の木々にも予防的な散布を行うことで、シロアリの侵入を防ぐことができます。
上記のような流れになります。
それでは、詳しく説明していきます。
対策(予防)について
シロアリ対策について話を進める前に、まず大前提として家にシロアリがいないことが条件です。もしもシロアリが確認された場合は、迅速に専門業者に連絡し駆除してもらうことが重要です。シロアリの種類によっては、適切な駆除方法も異なるため、専門家の助言を仰ぐことが必要です。
この記事では、一般の方ができる範囲のシロアリ対策方法を紹介しますが、専門的な知識や技術が必要な場合は、自己責任で行うことをおすすめします。シロアリ業者にしか分からない専門的な部分もありますので、注意が必要です。
今回の対策方法としては、バリア工法と呼ばれる薬剤の散布を床下や建物外部に行う方法を紹介します。ただし、床下に入る作業は狭くて注意が必要ですので、慎重に行う必要があります。特に築年数の経った家では、何が待ち構えているかわかりませんので、床下を移動する際には、長い棒を持って前方を確認しながら進むことをおすすめします。
シロアリ以外にも虫やヘビ、ムカデなどが潜んでいる可能性も否定できませんので、慎重な行動が求められます。安全面を考慮し、作業の際には適切な防護具を着用することも忘れずにしましょう。
また、シロアリ対策は定期的に行うことが重要です。一度対策をしたからと言って完全に解決するわけではありません。定期的な点検と予防処置を行うことで、シロアリ被害を最小限に抑えることができます。
このように、シロアリ対策には注意と慎重さが求められます。自己判断で行う場合は、専門的な知識を持つ業者のアドバイスを参考にしながら進めることをおすすめします。しっかりと対策を行うことで、家の安全と快適さを守ることができます。
必要な道具について
まず必要な道具について説明して行きます。
以下が最低限の必要道具リストになります。
- マスク
- 保護メガネ
- 長袖・長ズボン・手袋
- ヘッドライト(明かりになるもの)
- 動噴器
- 薬剤を入れるタンク
- 薬剤(後ほど記載)
マスク
まずマスクについて、これは普段使っている安いマスクは推進しません。
床下に入り密閉された中でホコリや薬剤も散布するので、しっかりとした防除マスクを着用しましょう。
床下での作業も、5分10分で終わるような作業ではないので、自分の健康面をお考え下さい。
以下のようなマスクが好ましいです。
保護メガネ
こちらは、薬剤を散布したときの跳ね返りが、目に入らないように保護するためのものです。
以下のような保護メガネが好ましいかと思います。
ナフコなどに売っている安いのでも構いませんし、目さえ守れれば普段使っているメガネでも大丈夫だと思います。
長袖・長ズボン・手袋
床下での作業は、とても狭いので、ほふく前進での移動となるため自分の体を守るという意味でも、汚れてもいい長袖・長ズボン・そして手袋を着用しておいた方がいいでしょう。
半袖・半ズボンなどで入った場合は、後で擦り傷が痛みます。
ヘッドライト(明かりになるもの)
床下は、とても暗い状態なので明かりがなければ思うように作業ができません。
一番いいのは頭につけるLEDヘッドライトなどがベストだと思います。
最低限の明るさと軽さがあれば、十分です。
また、懐中電灯やスマホのライトでも、最悪大丈夫ですが、、、、作業をしながらそれを持って移動して照らしてなどと行った行動を考えると、頭につけるLEDヘッドライトなどがベストですね。
動噴器
そして今回のシロアリ対策(予防)で一番重要な物がこちらです。
圧力を使いノズルから薬剤を噴射し、木部や土壌に散布するために必要不可欠な存在のものです。
以下のような物です。
上記の場合だと、タンクも一体化しているので、タンクに使用する薬剤を入れるのですが、なくなったらその都度タンクに入れなければいけません。
また、ホースの長さも10m程しかありませんので、おそらく床下点検口入り口にこの動噴器を設置しホースと先のノズルだけを持って床下に入っても奥の方までは届かないと思われます。
なので、この本体も一緒に持ち床下に入る必要があります。
電源コードは、2.5mしかないようなので、必要ならば延長コードを用意した方がいいですね。
上記の動噴器は、タンク一体型ではないので、別途タンクを購入する必要があります。
こちらであれば、おそらく圧力もそれほど弱くはなく延長用のホースも20mついていますので、本体を床下などに持っていかず床上においても十分ホースには余裕があると思います。
タンク一体型のタイプは値段的にも安いですが、タンクの容量が10Lなので途中で薬剤が切れ自身で、また薬剤をタンクに入れるという、超絶手間が掛かると事を考えると安いだけはあるなと思います。
また、シロアリ業者などが使っている動噴器は、一式10万から20万ほどするみたいなので、業者と同じような道具を揃えようとは、思わず最低限散布できる機械を選びましょう。
薬剤を入れるタンク
タンク一体型のタイプは問題ないですが、ない場合は、別途薬剤を入れるタンクを用意しなければいけません。
欲を言えば100L程あればいいですが、50Lほどあれば、一戸建ての家であれば最悪大丈夫です。
既存のタンクを使おうなどいった考えもありますが、一応シロアリ用の薬剤を入れるので分けておいた方が懸命ですね。
上記が最低限必要な道具となります。
この他にもちょこちょこと必要な道具がありますが、なくても最低限は作業は可能なので割愛させていただきます。
薬剤について
そして次に薬剤についてですが、これは木部用と土壌用に分かれています。
床下に入り、木部部分には木部用薬剤を散布し、土間(コンクリートや土の部分)や基礎部分には土壌用薬剤を散布します。
なので、薬剤も2種類必要という事です。
この方法は、一般的な床下での工法であり業者も行っているやり方ですね。
木部用薬剤
上記の薬剤は、日本しろあり対策協会の認定薬剤で、木部用となります。
ご自身で薄めて利用するタイプで、希釈倍率は50倍です。
土壌用薬剤
こちらが、同じメーカーの土壌用薬剤となります。
シロアリスーパー土壌用SC50は、日本しろあり対策協会の認定薬剤でもあります。
普通であれば、日本しろあり対策協会がシロアリ対策などの認定薬剤シているものは、一般の方には購入できず、シロアリ防除の資格がある方にしかメーカーも販売しないようです。
上記のAmazon販売者は転売だから、割高になるんですかね・・・
また、できれば薬剤は日本しろあり対策協会が認定している薬剤を購入したほうがいいです。
以下の記事に木部用と土壌用の認定薬剤をまとめています。
そして、いちばん重要なのがご自身・一緒に住まわれている方にアレルギーや持病などがないかの確認です。
もしもあるようであれば、日本しろあり対策協会が認定している薬剤であれば、安全性の基準を審査していますが、念の為に利用する薬剤の成分調べ、かかりつけ医などに相談した方がいいでしょう。
特に認定されていない市販の薬剤を使う時は、十分注意が必要です。
シロアリ対策本番!散布開始
それでは、必要な道具・薬剤などが揃った所で床下に入り、動噴器のスイッチをオンにし散布を開始します。
まずは、木部用薬剤を床下の木部部分、全てに満遍なく散布して下さい。
この時に、散布していない場所などがあったりするとそこにシロアリ達が侵入する場合がありますので、しっかりと散布しましょう。
また、木部用の認定薬剤には、木材腐朽菌を抑える成分が入っていますのでしっかりと木部に散布シておきましょう。
この成分は、しっかりと使用する薬剤に入っているかどうか確認しておいた方がいいでしょう。
床下木部部分に散布し終わったら、次に土壌用薬剤を散布します。
タンク内にもしも木部用が残っていたら、しっかりと適切な処理方法で処理しましょう。
※薬剤によって余った薬剤の処理方法が違いますので、適切な処理方法を行いましょう。間違っても排水などには流さないように!
その後、土壌用薬剤を土間(床下地面部分)・基礎の壁に散布していきます。
配管周りにもしっかりと散布しましょう。
地面がコンクリートの場合は、あまり掛けすぎるとベチャベチャになるので、その時の状況を見ながら判断して下さい。
床下内の規定の箇所全体に土壌用薬剤を、散布し終わればこれで床下での作業は終わりです。
ここまでやれば、7割がたシロアリ対策はできたと言えるのではないかと思います。
以下からは、正直一般の方や知識がない方には難しい作業となります。
シロアリ対策(予防)をする上では、やらなくては行けない作業なのですが、最悪、建物外周の全ての基礎と付近に土壌用薬剤を散布するという方法でもいいとは思います。
特に玄関・水回り付近には念入りにしておいた方がいいですね。
※お庭などに食べ物を植えている場合は、その周辺だけもしくは建物外周の基礎に散布するのはやめておいたほうがいいです。
一応ご紹介だけはしておきます。
建物外部に穴を開けそこから薬剤を注入する
どうしても、床下からの薬剤散布だけでは届かない木部や土間という所があります。
玄関の土間・壁・柱や勝手口の段差部分、そして古い家ではお風呂場が床下から入れない場合があるので、お風呂場壁部分など、他にも家によっては箇所が増える場合があります。
上記のような箇所は、地上からドリルで穴を開け、開けた穴から薬剤を流し込む必要があります。
玄関なんて一見コンクリートやタイルなどに見えますが、その下はブロックがあったり、土なのです。
そこからシロアリが土の中を移動してきて来る場合もあるので、しっかりと薬剤を流し込む必要があると言われています。
各家によって作りが違うので、この場所に穴を開けて下さいとは、なんとも言えず、正直一般の方には敷居が高いのではないかと思います。
また、穴を開ける専用のドリルも必要になってきます。
自分でシロアリ対策(予防)をするメリット・デメリット
上記が自分で一戸建てのシロアリ対策をする方法となります。
ザッと説明しただけでも結構大変さが分かりますね。
実際には、自分の貴重な休みの日などを利用してすると思います。
おそらく一般の方がするとなれば、丸一日ぐらいは掛かるでしょう。
そんなシロアリ対策ですが、自分でした場合のメリットとデメリットをまとめてみました。
メリット
- 初期費用は掛かるが、長い目で見れば費用を抑えられる
- 自分で対策するので悪質なシロアリ業者を回避できる
- 自分が納得行くまで対策をできる
なんだろう・・・あまりメリットが出てこない・・・
デメリット
- 初期費用が多少かかる
- シロアリ業者のように完璧な施工ができない場合がある
- 床下での散布作業で体力的に大変
- 保証がないので、もしもシロアリが発生した場合は駆除費用が掛かる
まとめ
色々と調べて、一戸建てぐらいなら自分でシロアリ対策(予防)なんてできるんじゃない?と思われる方もいますが、結構大変です。
特に道具などを何も持っていない場合は、一式揃える必要がありお金も掛かります。
また、自分の家の床下に散布するので薬剤についてもしっかりとした知識があった方がいいと思います。
ですが、お金の事だけを考えるならば、自分でする方が結果的には費用は抑えられます。
シロアリ対策(予防工事)などは、約5年に一回と言われていますので、最初に道具などの初期費用が掛かりますが、長い目で見るとお金だけは抑えられる事はできますね。
道具や薬剤など最も安く済まそうとして、約5万~6万前後かなとは思います。
ですが、シロアリ業者が行うような外部部分に穴を開けてその箇所に薬剤を散布するというやり方が出来ない場合の事を考えると不安が残る部分でもあります。
また、自分でシロアリ対策をしたものはいいものの、数年後にシロアリが侵入してきた場合、保証などもなにもないので、自分で駆除を行うか業者に頼むしかありません。
そして、5年周期で床下に入り薬剤を散布するという事は、とても体力的にきつい事だと思います。
若い頃はいいですが、歳を取るごとに体力は落ちてきますからね。
費用は掛かるが保証もあり、道具も揃える必要もなく、薬剤も業者に色々と質問すればいいだけ、薬剤まみれになりながら床下での作業もしなくていい、床下・外部としっかりと薬剤を散布してくれる、などと考えれば、シロアリ業者に依頼した方が間違いないかな~とは思います。
万が一シロアリが発生したとしても、保証期間内であれば無償で駆除を行ってくれます。
自分で対策をするのも、全然アリだとは思いますが、中途半端にやってシロアリが侵入してきたら意味がないですからね。
確かに費用は抑えられますが、正直シロアリ対策(予防)は、絶対自分でやったほうがいいよ!!とは、私の口からはオススメはできないですね。
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