ヤマトシロアリを駆除する前に生態や発生時期を知ろう

ヤマトシロアリを家で発見し、駆除を考えている方や今後駆除を頼む予定の方にとって、ヤマトシロアリの生態や発生時期を把握することは重要です。なぜなら、その知識を持つことでシロアリ駆除業者とのコミュニケーションがスムーズになり、彼らが話す内容や意味も理解しやすくなるからです。そこで、この記事では、日本で最も【被害数】が多いとされるヤマトシロアリの生態や発生時期について詳しく探ってみたいと思います。役立つ情報が満載ですので、ぜひお読みください。

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ヤマトシロアリの生態と発生時期/駆除前に知っておくべき情報

まずは、ヤマトシロアリの基本的な情報が以下となります。

基本情報

  • 名前 : ヤマトシロアリ (大和白蟻)
  • 目科 : ゴキブリ目 ミゾガシラシロアリ科
  • : 全体的に乳白色(羽アリは黒茶っぽい色)
  • 体長 : 有翅虫(羽アリ)5~7mm/働きアリ4~6mm/女王は最大で15mm
  • 巣の特徴 : 食べた場所(木材等の被害箇所)などに住み着く
  • コロニー内個体数 : 約1万から3万
  • 生息地域 : 北海道北部を除く日本全土

ヤマトシロアリを駆除する前に、この種類のシロアリについての情報を知っておくことは重要です。実は、ヤマトシロアリはゴキブリ目に分類される昆虫であることをご存知でしょうか。驚きですよね。

ヤマトシロアリは、自らが食べた枯木や朽木などに巣を作ります。彼らの巣は、木材を利用して形成されます。

見た目の特徴としては、ヤマトシロアリは全体的に乳白色をしていますが、羽アリだけは黒っぽく茶混じりの色をしています。これは、羽アリが新たなコロニーを作る過程で外に出るために紫外線から身を守るためだと言われています。

さらに、ヤマトシロアリの体長は他のシロアリと比べて小さく、働きアリで4mm〜6mm程度です。しかし、その小さな体であっても、ヤマトシロアリは日本国内で最も被害が多いシロアリの一種とされています。

ヤマトシロアリに関するこれらの情報を知っておくことは、駆除業者とのコミュニケーションや対策の理解に役立ちます。ヤマトシロアリ駆除に取り組む際には、その生態や発生時期について理解し、効果的な対策を行いましょう。

日本の主な生息地域

日本国内で今現在確認されているヤマトシロアリ分布図が以下となります。

引用元 : 【日本しろあり対策協会】

ほぼほぼ日本全国にヤマトシロアリが存在していると言っても過言ではありません。自身が住んでいる地域が白い部分に含まれているからといって、安心せずに注意が必要です。

ヤマトシロアリは、どこにでも存在すると言われており、その存在が確認されていない場所でも、周辺の朽木などでコロニーを形成している可能性があります。つまり、見えないだけで、近くに巣が存在する可能性もあるのです。

そのため、ヤマトシロアリの発生を予防するためには、定期的な点検や注意が必要です。特に、木材や建築資材が多く使用されている地域や、湿気の多い地域では、ヤマトシロアリの被害がより顕著に現れる可能性があります。

ヤマトシロアリの被害を最小限に抑えるためには、早期の発見と適切な対策が欠かせません。定期的な点検や専門業者の相談を通じて、ヤマトシロアリの存在や被害のリスクを把握し、効果的な駆除策を講じることが重要です。

ヤマトシロアリの生態や発生時期を正しく理解し、適切な対策を行うことで、家や建物をヤマトシロアリの被害から守ることができます。早めの対応が大切ですので、気になる場合は早急に専門業者に相談してください。

好む環境

ヤマトシロアリは特定の環境を好みます。その好む環境を以下となります。

  • じめじめとした湿気の多い場所
  • 大好物の湿った材木がある場所
  • 水が確保できる場所
  • 外敵がいない場所
  • 暗く光や風通しが悪い場所

まず、ヤマトシロアリはじめじめとした湿気の多い場所を好みます。湿度の高い環境が彼らにとって快適な生活環境となります。また、彼らの大好物である湿った材木が存在する場所も彼らにとって魅力的な環境です。さらに、水が確保できる場所や外敵のいない場所、暗く光や風通しが悪い場所も彼らが喜ぶ条件です。

これらの条件をクリアする場所として、人が住む家では特に床下が挙げられます。床下は陽の光を浴びず湿気が多いため、ヤマトシロアリにとって理想的な生息地となります。特に浴槽、台所、洗面、トイレなどの湿った場所や、屋外に置きっぱなしにしている木材類の周辺や倉庫内部も彼らが集まる可能性が高い場所です。

一方で、ヤマトシロアリは乾燥した場所には弱い傾向があります。乾燥した環境では生存が困難となりますので、彼らの生息地とは逆の条件と言えます。

また、ヤマトシロアリは通常は天井にはあまり侵入しませんが、築年数が経った家や雨漏りや結露が発生する場合、上部に水が確保できる環境がある場合は、天井や壁を登る可能性があります。ヤマトシロアリは生きるために必要な餌として木片と水を摂取しますが、水を自ら運ぶ能力が非常に低いため、水が利用可能な場所に進出することがあります。

したがって、通常の状況ではヤマトシロアリが天井まで進出することはまれですが、雨漏りや結露などが発生すると天井まで侵入する可能性があることを注意しておく必要があります。

ヤマトシロアリの社会性とコロニーの階級

ヤマトシロアリは社会性昆虫だと言われており、集団で生活を行い各自役割的な階級を持っています。
階級やコロニー(家族構成)が以下となります。

  • 女王・王: 交尾と産卵を担当する役割を持ちます
  • 兵アリ: 黒アリや他の外敵からコロニー内のアリたちを守る防衛部隊です。
  • きアリ: 餌の調達や他の階級のアリへの餌の供給、卵や幼虫の保護・世話などを行います。
  • ニンフ: 幼虫であり、繁殖の時期になると羽アリとなりコロニーから飛び立ち、新しいコロニーを形成します。また、コロニー内の女王や王がいなくなった場合、ニンフが副王や副女王になってコロニーを維持する役割を果たすようです。

ヤマトシロアリのコロニーで家の木材に被害を与えるのは「働きアリ」です。なぜなら、木材の調達(被害)は働きアリの役割だからです。したがって、働きアリを制御できれば、餌が目の前にあっても運ぶことができないため、コロニー内のヤマトシロアリは飢餓状態に陥り、全滅する可能性があります。

この特性を利用した方法が、シロアリ駆除業者が使用するベイト工法(毒エサ)です。毒エサを働きアリが運び、他の階級のアリに口移しで渡すことで、毒をコロニー全体に広げる方法です。このような駆除方法は、ヤマトシロアリのコロニーを効果的に制御するために用いられます。

ヤマトシロアリの発生時期と特徴

ヤマトシロアリの繁殖、つまり新たなコロニーの増加は4月から6月の昼間にかけて行われると言われています。この時期は、ニンフが羽アリとなって飛び立ち、新しいコロニーを形成するためです。

近隣の家で知らずにシロアリがコロニーを作っている場合、4月から6月にかけて羽アリが自分の家に飛んでくる可能性もあります。もしも近所の方でシロアリ駆除作業が行われたという情報を耳にした場合は、無料調査ができる業者に相談して確認しておくことをおすすめします。

ヤマトシロアリの羽アリの特徴は、体長が約5mm~7mmで、色は黒っぽく茶混じりです。また、羽は胴体よりも長く、同じ長さの羽が4枚あります。他の種類のシロアリや黒アリとの見分け方としては、色よりも胴体や羽の形状に注目すると分かりやすいかもしれません。

ヤマトシロアリの胴体は寸胴であり、同じ長さの羽が4枚あります。一方、黒アリなどはくびれのある胴体を持ち、後ろ側の羽が小さくばらつきがある特徴があります。これらの点に着目することで、ヤマトシロアリと他の種類のシロアリを見分けることができます。

まとめ

ヤマトシロアリは主に湿った木材を好むため、風通しが悪く湿気の多い場所で繁殖しやすい傾向があります。その代表的な場所として家の床下が挙げられます。現時点でシロアリの被害がないとしても、毎年の4月から6月にかけて繁殖時期となり、羽アリたちは新たなコロニーを見つけるために自身の家に飛来する可能性があるのです。

ヤマトシロアリは乾燥には弱く、床下の換気などの対策を行うことができます。ただし、床下換気扇を設置した家でもシロアリが発生する例があるため、一概に床下換気扇があれば問題が解決するとは言えません。

確かなことは、シロアリ業者に予防工事を依頼することが最善の方法であると考えられます。専門の業者はヤマトシロアリの駆除に経験と知識を持っており、効果的な予防策を提案してくれます。シロアリの被害を未然に防ぐためには、定期的な点検や予防工事の実施が重要です。

もし、ヤマトシロアリに関する心配や疑問がある場合は、信頼できるシロアリ業者に相談し、無料の調査やアドバイスを受けることをおすすめします。早期の対策が被害を最小限に抑えることにつながります。

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